阿弥陀岳北西稜 (2月27日~28日)


前回2月7日極悪の寒さに耐え切れず露岩までの偵察で撤退を決めたが、今回の天候は土曜曇り雪~日曜は雪曇り昼から晴れという事でこのチャンスを逃してはと思い予定通り決行することに意見一致しました。しかし風と寒さ、おまけに前日降った雪の付き具合いが微妙で結構難度の高いハード(?!)な登攀となりました。
メンバー:3名

#2月27日(土) 曇りのち小雪

2月7日のリベンジという事での今回のメンバーはTさん、Eパパ、私の3名となり、いつもの金曜夜行発でTさんを三鷹で拾って美濃戸へ向う。八ヶ岳に近づくに連れ雨足が激しくなり駐車場でテントを張ってもズブ濡れになるだけなので珍しく車中宿とする。こんな天気だし、、と思いきや朝方には雨も上がり前夜まで1台もいなかった駐車場にぞろぞろと車が到着するので我々も予定通り出発の準備に掛かる。

9:30に美濃戸駐車場出発、~南沢より北西稜取付け下部林道脇から少し入ったいつもの樹林帯の中に13:00到着、そしてテント設営。テント場からは雪も締まっており微かにトレースもあり、前回下見にも行っているし車中宿で足腰が辛かったので3人一致で本日はまたまた宴会モードに即突入と言うことで明日の為に英気を養うことに決定!!

水分たっぷり(レシピの1.8倍位がGOOD)の麻婆春雨 + キムチ、これが結構イケテマス、+ お酒やらやらで楽しいですね(*-*)

いつも毎度の食べずにお持ち帰りのフリーズドライをこの際とばかり麻婆春雨の残り汁にごった煮!!そして8:00就寝おやすみなさい、、、

#2月28日(日) 朝から小雪のち晴れ

3:00起床、朝食はキムチ雑炊、~4:50出発(夕方には戻れるかなあ—–)。

5:30露岩に到着、このルートの後半は偵察時とは異なり沢を横切って右から巻き気味に上がって露岩手前20m位の稜線に出る。

露岩を右に回りこんで斜面を直上して樹林帯の雪の舞い散る中、小ピークを目指す。

小ピークへの登り。

そそり立つと言うか前方に立ち塞がる岩峰が見えて来ます。


6:15小ピーク=北西稜の取付けに到着。

#[1ピッチ目]雪稜50m



雪稜からナイフリッジの側壁をトラバース気味に通過して50mいっぱい伸ばした所の3本立木でビレイ、この先が小岩峰。

#[2ピッチ目]ナイフリッジ40m




ここからが最初の核心になるのでは、この直ぐ上が1枚スラブ岩で滑り台の様な感じで思い切って行くしか無く両側がスパッと切れ落ちていて更に前方はナイフリッジ(怖い)、ピンが無く中間のいやらしい垂壁は微妙なバランスで乗り越して行かなければならず緊張する所です。その先にしっかりしたビレイポイント有り(10:30)。

#[3ピッチ目]雪稜40m



簡単な雪稜を第1岩壁の垂壁下にあるビレイポイントで切る。ここからが気の抜けない登りとなる(11:00)。


3ピッチ目終了点よりトレースを振り返る。

第1岩壁ビレイ点にてのEパパ、寒いぜよ~ぉ。

#[4ピッチ目~5ピッチ目]核心中の核心、第2岩壁の基部に向う40m+30m




Tさんがリード、岩壁を右に回りこんで20m位トラバース(中途半端に雪が付いていていやらしい)してからダブルアックスで直上、中間地点の不安定な所でハーケンを3本打ち込んでビレイ解除。セカンドはここから5ピッチ目終了のしっかりしたビレイポイントまでザイルを延ばすが傾斜の強いルンゼで中間でのランニグビレイも取る所が無く落ちたらTさん共々奈落の底に・・・緊張の連続です。

(13:40)5ピッチ目終了点より中間点を俯瞰、4ピッチ目でEパパを引上げているTさんですが不安定な所で体制が悪く辛そうです。終了(15:30!)ここまでに何だかんだと非常に時間が掛かってしまった。

#[6ピッチ目]トラバースバンドから第2岩壁の垂壁へ25m。

ここ第2岩峰の基部からは2ルートあるが一般的な優しい?左壁を回り込むトラバース道を行くことになるが足元が幅20cm位しかなく左側はスパッと垂直に切れ落ちており、落ちたら這い上がれない!慎重に足元の雪など踏み固めバランスを保ちながらのトラバースになります。20m程行くと上方にしっかりとした最終ピッチに備えたビレイポイントに到達します。

#[7ピッチ目]最終ピッチ、最後の核心30m

(16:40)出だしから垂壁で上方からブラ下っているシュリンゲにバイルを引っ掛けてずり上がり、さてどうやってあの凹角に向うのか?Tさん四苦八苦!?ハーケンを1本打ち込み、これまたいやらしいバンド=棚=幅10cmをトラバースして凹角の下に行き着く。この凹角はA0、A1とかルート図には書いてあるがピトン連打?イヤハヤ距離が遠くトップも後続もハードなムーブを強いられる。ラストが登る頃には陽が落ちてヘッドランプでの登攀となり無事抜ける事ができました(20:00)。


ここからは傾斜の緩くなった雪壁(100m)を安全のため2ピッチロープを出しで御小屋尾根に出る。それから摩利支天を目指しもうひと頑張りの登りで阿弥陀岳山頂に到着しました(22:00)。ここで皆が心配している事と思い会長に無事な事を伝える(ご心配お掛けしました)。
阿弥陀岳山頂からは雪が深く傾斜もあるので最後の最後まで安全を期して途中3回の懸垂をして下り、文三郎経由でテント場着AM2:00、、、大変お疲れ様でした。ともあれ北西稜を制覇出来て満足とは思いませんが嬉しいです。

4:30テント撤収/出発~7:00美濃戸山荘前~8:00美濃戸バス亭駐車場着。体力の限界を通り越して体はボロボロでも心気持ちはヤリマシタV、でも皆様に大変ご心配をお掛けした事をお詫び致します。(本日、TさんはAMの仕事はキャンセルにて午後出社、Eパパと私はお休み—)

—– 来シーズンは若手メンバーで記録更新!? 宜しくお願い致します。 —–

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